保険診療のご案内

当院の診療について

当院では湿疹・皮膚炎、じんましん、薬疹、水疱症、膿疱性疾患、角化症、膠原病、皮膚感染症、皮膚腫瘍、性感染症といった幅広い疾患を扱っております。
また、従来の視診に加えてダーモスコピーを用いた画像検査も行っており、それぞれの患者さまに合った最善の治療ができるよう、日々努めております。

診療の特徴

01

皮膚科認定専門医による診療

当院の院長は、日本皮膚科学科医認定専門医の認定を受けています。この認定はアトピー性皮膚炎や皮膚がんなどさまざまな皮膚疾患に対する知識や技術を証明してくれます。また、日本で開業している皮膚科の医師の中で3割程度と希少性も高い資格です。

02

検査に基づいた治療

当院では、しっかりと検査を行うことを大切にしております。皮膚疾患は見た目や症状で診断を出されることもありますが、症状を引き起こす原因などにより効果的な治療が異なります。
当院では、検査に基づき、疾患が起きている原因やアレルゲンなどを判明させ、「もとから治す治療」を心がけております。

こんな症状はありませんか?

  • 皮膚がかゆい
  • 乾燥している
  • じんましんが出ている
  • 皮膚に赤みがある
  • 肌荒れが気になる
  • 水虫に悩んでいる
  • ほてりがある
  • 発疹が出ている
  • ニキビに悩んでいる

よくある症状・疾患

水虫

水虫は白癬菌によって起こる皮膚真菌症です。
足白癬や股部白癬、爪白癬などできる部位によって名称は異なりますが、最も多いのは足白癬です。
日本人の2割程度に見られる一般的な疾患で、家庭やプール、スポーツ施設や公衆浴場などで感染することが考えられます。
足白癬を放置すると爪白癬などを併発するので早めにご相談ください。

治療について

皮膚表面に感染した水虫の治療は、塗り薬が基本です。ただし、身体の広範囲に広がった場合は、内服薬を処方することもあります。
白癬菌は目に見えないほど小さく、症状が出ていない場所にも存在することが多いので、症状がある部分だけでなく、周辺4~5センチ程度広めに塗ってください。また、足の縁や足の裏など、靴と接する部分に意識的に塗ることをおすすめします。
塗り薬は塗った部分から皮膚の内側に浸透しますが、足の裏は皮膚が厚いので効果が出にくいことが知られています。そのため、入浴後の皮膚が柔らかくなっているときをねらって塗ることがおすすめです。その際、水分はしっかりふき取ってから塗るよう心がけてください。

爪水虫(爪白癬)について

水虫は足の指の間や足の裏にできるイメージが強いと思います。しかし、足にできた水虫は悪化していくうちに、爪にも感染が及ぶことが少なくありません。爪にできる水虫は「爪水虫」や「爪白癬」と呼ばれます。
水虫が足にできることが多いのは、靴や靴下で蒸れて高温多湿になりやすいからですが、それは指だけでなく爪も同様です。爪白癬は治療に時間がかかることも多いので、ぜひ早めにご相談ください。

塗り薬

主にクレナフィン、ルコナックを、1日1回患部に塗ってください。
きつい副作用はありませんが、1年間継続後の完治する確率は20%以下と低いのが難点です。

飲み薬

主にラミシール、ネイリンを処方します。ラミシール錠は1日1錠を6ヶ月、ネイリン錠は1日1錠を3ヶ月内服します。両薬剤とも有効率は70%程度で、副作用は10%程度あります。
副作用としては、薬疹や胃腸障害、貧血、筋肉の異常、肝機能異常、白血球の減少などがあります。そのため、これらのお薬を内服していただく際には、必ず血液検査が必要になります。濁った爪がきれいになっていくわけではなく、新しいきれいな爪が生えてきて濁った爪を押し出していくようにして治るため、完治するには1年程度かかります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、肌の乾燥や赤み、かゆみや湿疹などの症状を伴う疾患です。原因としては、アレルギー反応のほかに遺伝的要素もあると言われています。治療に際してはステロイド剤の処方、保湿、生活習慣の見直しなど状態に合わせて提案します。

ニキビ

毛穴に皮脂や汚れがたまるとアクネ菌という菌が増殖し、皮膚の炎症がおこります。基本的なスキンケアや規則正しい生活で症状を抑えたり、予防したりすることもできますが、化膿したり・膿が出るようになってしまうと、自己流のスキンケアでは対応が難しくなってしまいます。
当院では外用剤のアダパレン(商品名ディフェリンゲル)や過酸化ベンゾイル(商品名ベピオゲル、デュアック、エピデュオ)を中心に治療をしていきます。

じんましん

じんましんは全身もしくは一部の皮膚に、大小さまざまな発疹が現われ、強いかゆみを伴う症状です。
発疹は数分から数時間で消えてなくなります。アレルギー体質の人に多く見られるともいわれますが、
外部刺激やストレス、食品などでも起きますので、はっきりとは原因は分かっていません。
原因が分かっている場合には、その物質との接触を避けます。
当院では抗アレルギー剤の内服を中心に治療をすすめていきます。
1ヶ月以上症状が続いている場合は慢性じんましんですので、抗アレルギー剤を長期間内服することが必要です。原則としてステロイドの内服や注射は行いません。

治療

じんましんに対しては、発症する原因や誘因を遠ざけることをまず考える必要があります。原因が明確であれば、それを回避することを考えましょう。投薬としては抗アレルギー薬を処方することが多いです。じんましんはヒスタミンなどの作用で神経や血管が刺激を受けて発症することが多いので、抗ヒスタミン作用がある薬剤が役立ちます。

かぶれ

かぶれは赤みやかゆみ、水ぶくれや丘疹(ぶつぶつ)などを伴う炎症性の皮膚疾患です。原因としては、植物や化粧品、洗剤や湿布薬、衣類の影響などさまざまな要因が考えられます。原因が不明な場合は、パッチテストを行って確認する必要があります。

治療

かぶれの治療では、まず原因を確認して除去することが重要です。原因である刺激物に触れた場合は、石鹸などでしっかり洗い流しましょう。投薬においてはかゆみを抑えるステロイド外用薬のほか、かゆみが強ければ抗ヒスタミン内服薬を処方します。

たこ・魚の目

足の裏などの同じ部位に断続的に刺激や圧力がかかると、たこ・魚の目ができることがあります。
たこは骨がある部位の外側にできやすく、ペンだこのように手にできることもあります。皮膚の外側にある角質が硬くなったもので痛みはありません。
一方魚の目は足の指や足の裏にでき、歩くことなどにより痛みを伴います。これは固い芯ができて、柔らかい部分に食い込むためです。たこ・魚の目は不適切なケアをすると悪化しやすいので、ぜひ早めに当院にご相談ください。

治療

たこの治療は、軟膏による硬化部位の軟化や、角質剥離剤、ハサミやメスによる除去などが中心です。
魚の目はハサミやメス、ニッパーなどによる芯の除去が中心です。除去によって、角質剥離剤で患部を柔らかくしてから処置することもあります。

いぼ

いぼの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)で、専門的には尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と呼ばれます。
部位としては手足や顔に見られますが、小さな傷にウイルスが入ることで増殖します。周囲の人に感染することもあるので、引っかいたりしないように気を付けましょう。性感染症や悪性腫瘍につながることもあるので、早めにご来院ください。

治療

いぼは液体窒素で冷凍凝固させて除去することが一般的です。痛みを伴う場合もありますが、当院では極力痛くないように対処いたします。治療は1回で済むことは少なく、1~2週間に1回程度通院していただきながら少しずつ進めていきます。

ヘルペス

ヘルペス(単純疱疹)は単純ヘルペスウイルスへの感染を原因とする疾患です。口唇ヘルペス(1型)は痛みや水ぶくれを伴い、免疫力低下時の再発も懸念されます。性器ヘルペス(2型)は初感染であれば外陰部の湿疹のほか、高熱や激痛を伴います。

治療

まず皮膚科を受診して、抗ヘルペスウイルス薬(ゾビラックスやファムビル、バルトレックスなど)を早めに使用することが重要です。 治療開始から2日程度は効果を実感できないケースもありますが、服用を継続することで効果が見えてきます。

とびひ

とびひ(伝染性膿痂疹)は黄色ブドウ球菌やレンサ球菌の感染に起因する疾患で、名称は火災が「飛び火」するように広がることに由来します。夏に多く見られる特徴をもっています。兄弟姉妹に感染することもありますし、保育園、幼稚園などで広がることもあります。

治療

治療は内服する抗菌薬の処方を中心としますが、局所的に症状が出ている場合は外用薬を使用することもあります。 広範囲に広がっている場合や、湿疹がある場合は、抗菌薬の内服に加えて、ステロイド外用薬や抗菌外用薬も使います。

あざ

皮膚の形状や色調に部分的な異常が見られる状態を「あざ(母斑)」と呼びます。生下時や生後早い時期にできることが多く、色合いは赤や黒のほか、青黒い場合もあります。 外観的悩みになりがちで、当院は多くの方からの相談に対応してきた実績を持っています。

保険適用の症状

  • 青あざ(異所性蒙古斑や太田母斑)
  • 頬や額、鼻などの見られる青・グレーっぽいシミ(後天性真皮メラノサイトーシス)
  • 傷跡に異物が残ることにより、茶色くなっているシミ(外傷性色素沈着症)
  • 茶あざ、生まれつきのシミ(扁平母斑)

治療について

当院は、ピコレーザーやQスイッチルビーレーザーで茶色や黒のメラニン色素に瞬時に働きかけ、あざを蒸発させる治療を行っています。
青アザ(太田母斑や異所性蒙古斑)や茶あざ(扁平母斑)のほか、外傷性異物刺入などに対しては健康保険の適用が可能です。
生まれつきのものであれば、数回通院していただくことが多いです。

料金について

4㎠未満 3割負担 6,000円
1割負担 2,000円
4㎠~16㎠ 3割負担 7,110円
1割負担 2,370円
16㎠~64㎠ 3割負担 8,700円
1割負担 2,900円
64㎠以上 3割負担 11,850円
1割負担 3,950円